床をリノベーション!床材使い分けの6つのポイント
2021/09/11
日本の住まいの床は外とは一線を画し素足やスリッパで歩くのが普通です。
時にはそのまま座ったり、寝転んだりで床の質感がダイレクトに伝わってきます。
そういう意味で感性を左右する気持ちよく過ごすための大切な部分です。
そんな床をリノベーションする目的は、、、
いろいろな床材の素材の中でどう使い分けをしたらいいのでしょう
床をリノベーションする4つの目的
1.壁のクロスを張り替える感覚で部屋の雰囲気を変えるため
素材や色、張り方で空間の印象を変え、イメージチェンジを図る
2.年数の経過で劣化が進んできたため
30年以上前の住宅の床は合板フロアーと言って12mmの合板の上に木目のプリントがしてあるものが多く使用されていて、当時は合板を作る時の接着材がよくなかったため、特に床下の湿気で合板自体の不具合でたわんだり、へこんだしている住宅が多く見受けられます。そういうことで張り替えられる方が多いようです。その時に既設の悪くなった合板を残しその上に新しい床材を張る方を時々見受けますが、それはお勧めできません。悪くなったものはさらに劣化が進みます。そうするとせっかく新しく張った床材まで影響が出てきますので必ず劣化した床材は撤去することをお勧めします。
3. 段差がありバリアフリーにするため
同様に当時の住宅はドアの下などに下枠や敷居が床より出ていて通る時にまたぐことになります。また畳の敷居との段差があります。玄関とホールの床の段差が大きい。そういうことで段差解消の要望が多くあります。
4.ハウスダストやアレルギーを解決するため
これは当時の住宅の中で時々じゅうたんの現場貼りの部屋を見受けます。(現在もそれはあると思いますが、、)古くなってくると繊維にダニや埃・汚れが溜まっている場合が多く、それを解消するために行うことがあります。畳の場合も同様なことで入れ替えることがあります。
ポイント6. | 畳
適度の弾力性や保温、調湿作用があり、なんといっても自然素材のイグサの踏み心地や座り心地、寝心地が良いので気持ちよく過ごせますね。生活様式の変化で現在は畳の部屋が少なくなってきましたが、寝転んでリラックスしたり、座った時の程よい柔らかさが精神的に安心感を与えてくれます。畳の部屋が無くても居間の一角のコーナーとか、茶の間の床としてはお勧めです。
今回はそれぞれの用途や環境に応じてどんな床材があるか、あるいは適しているか、をお話ししましたが、いずれにしても、色彩、質感、等の好みと自分自身の性格(どこまでメンテナンスや手入れが出来るか)も考慮した上で選定するのがいいでしょう。